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違法な業務委託契約を受け無いための心構え

システムエンジニアが知らずのうちに違法な労働契約で働かされてしまっている状況は意外と多いです。
特に多い問題が「多重派遣」です。これは派遣会社ではなく、発注元から直接指示を受けて社員と同等の業務を行っているケースや、業務内容に大きな差が無いにも関わらず直接雇用と賃金に格差が出ているケースがあります。
自分と発注元の間に2社以上の派遣会社を介した不当な中間搾取が行われている事例もあります。
このような状況は派遣社員という弱い立場を軽く扱う傾向がある業界の構造上の問題だけでなく、派遣社員として働くエンジニア側の意識の低さが原因にあります。

トラブルを避ける方法として、信頼と実績のある派遣会社を選んで雇用契約を結び契約内容の確認を細かく行う事が必要です。
契約の内容を文章で確認し相違があった場合は派遣会社や発注元と話し合いをする事になりますが、個人で対応する事が難しい場合は弁護士に依頼したり、予め弁護士保険に加入し味方を増やしておくというのも有効です。

トラブルがあった場合、直接雇用されている場合は会社が責任を取る事が多いですが、派遣社員として働く場合は自己責任を問われる事が多いです。
業界に蔓延する違法性の意識の低さやエンジニア側の無知や誤解からくるトラブルは改善されつつあるといってもまだ十分とは言えません。
不要なトラブルや違法な条件での業務委託を避けるためにも、まずは派遣社員として働くエンジニア側の準備と心構えが大事になってきます。